1月もあと少しとなりますが、2015年最初のブログ執筆になります。
遅くなりましたが本年も宜しくお願い致します。

年の初めに1年の目標を立てた方が多いと思いますが、進捗の程はいかがでしょう?
きちんと目標を成し遂げる方は、その成し遂げ方を習得しているように思います。

その1つの能力として、「そもそも能力を習得するとはどういうことか?」を理解していることが必要ですが、正しく理解している人は意外に少ないように感じています。

物事の達成や習得には4つのレベルに分けることができると私は考えています。

レベル1:知らない(無意識的な無能)
レベル2:知っている・分かる(意識的な無能)
レベル3:やれる・できる(意識的な有能)
レベル4:できている・当り前(無意識的な有能)

レベル1は無意識かつ無能ですので、意識したことも考えたこともないという領域です。正確には知らないということを意識することもない状態ともいえます。

レベル2は意識的かつ無能ですので、知識だけはあるという領域です。スポーツで言えば、レッスン本を読んだ状態です。

レベル3は意識的かつ有能ですので、頭を回転しながら実施できるという領域です。スポーツで言えば、ゴルフクラブやラケットを「〇〇まで引いて」「〇〇で力を入れて」と色々と考えながら体を動かしている状態です。気を抜くとできなくなってしまうのがこの領域の特徴です。仕事では「やろうと思えばできます」という言い訳をされる方がいらっしゃいますが、その方はレベル3にあるということでしょう。

レベル4は無意識的かつ有能ですので、自然に当り前にできてしまう領域です。スポーツで言えば、体が自然に動く状態です。瞬発的に体がボールや相手の動きに反応できる状態です。車の運転での車線変更や車庫入れの際、安全確認はしてもウインカーやハンドルの手さばきを考える必要はない感覚です(考えないとできないという初心者ドライバーはレベル3ということです)。

物事の達成や習得とは、このレベルを1~4まで順次ステップアップし、自然に当り前に習慣化するということと言えます。しかし、「知っている・分かる」状態で知識が増えたと満足して実践しない(残念な)方や、「やれる・できる」状態で習得しつつあるのに手を止めてしまう(残念な)方が多く見受けられます。

習慣化しなければ、結局、元に戻ってしまいますので、これと決めたら習慣化するまでやり続けることが大切です。そして習慣化のレベル4を目指す「こつ」は、密度を高めることです。密度とは短い時間の中に多頻度に詰めこむことです。同じ10回の実践でも、1ヶ月に10回繰り返すことと、半年で10回繰り返すことでは習得や習慣化には大きな差があります。

「人間は習慣の束である」という言葉がありますが、成功する方は良い習慣を身に付けている方です。そして地道によい習慣を身に付けることこそ、本質的な成長といえます。

せっかく立てた2015年の目標は実践されているでしょうか?
習得のステップを順調に上っているでしょうか?
密度を高めて実践し、よりよい習慣を身に付け、成長を遂げる2015年として参りましょう。

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