前号で執筆した「補助金申請を採択されるためのポイント」の後半編をお伝えします。
(前半はこちらhttp://tsutsui0526.blog.jp/archives/1000458317.html)


3.短時間でも伝わりやすい内容にする

一生懸命に考えていると「自分にとっての当り前」が知らず知らずのうちに形成されます。

「その当り前」が文章から抜けてしまうと、審査する読み手には内容がよく理解できなかったり、心動かされることの少ない提案になってしまいます。

そのため、書類を作成したら、全くの予備知識がない方に読んでもらい「きちんと理解できるか?」「伝えたいポイントが伝わるか?」を検証するとよいでしょう。

また、多くの補助金申請では、写真や図を利用することが許されています。

言葉では伝えにくいことも、写真や図では直感的に伝えることができます。

審査する側は何十、何百と審査するわけですから、一目で関心を引き、簡単に理解できるよう、極力写真や図を入れて理解しやすいものとしましょう。


4.NGな内容や表現を避ける

補助金申請には応募に際して様々な条件が課されています。当然、その要件にかなっていない、またはかなっていないことを連想させるような表現はNGです。

役所的感覚で審査されますので、要件を満たしていない(とおぼしき)ものは、他の内容がどれだけ良くても一発アウトになります。

また、書類AのA5という項目の数値と、書類CのC3の数値が一致していなくてはならない、というような書類作成上チェックされるポイントがあります。

こういった項目も要件を満たしていなければ一発アウトでしょう。

このような形式的なポイントに関しては、提出窓口の担当の方がチェックする際に発見してくれることが多いです。

間違えないように気を付けることはもちろんですが、郵送受け付け可能な申請であっても、窓口に持ち込んで確認を依頼するとよいでしょう。


5.差別化要素を明確にする

補助金は政策目的を推進するためのものです。その目的に沿ったうえで、他の申請より優れた案件が採択されます。

そのため、自社の申請が「どのように優れているのか?」「他社とどのように違うのか?」を明確にし、それが伝わるように内容を構成する必要があります。

申請を急ぐあまり、他社と似たり寄ったりの内容や、ありきたりの内容になってしまっているケースがよくあります。

審査する側の気持ちになり、何が採択の決め手になる(と言えそうな)のかを明確にしましょう。


前号に引き続き、補助金採択に向けたポイントを5つ説明しました。

5つのポイントでチェックしながら、内容をブラッシュアップし、ぜひ申請にチャレンジしてみて下さい!(弊社でサポートもしております)

仮に申請に通らなかったとしても、きちんと検討し表現に磨きがかかった内容は、その実現の助けとなるはずです。

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