組織における薬の積層効果
プラセボ効果をご存知でしょうか?
偽薬効果とも言われ、有効成分が含まれていない薬形状のものを、薬と信じるよう処方されて飲むと、本当に精神的や肉体的に優位な効果が出てしまうことを言います。
詳細(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%BD%E8%96%AC)
薬を飲んだと信じ込むことで、現実的な作用が起きてしまうということは、人間がいかにデリケートで自意識に左右され易い存在だということが良く分かります。
とすれば、メンバーがお互いに日々かけ合う言葉の影響も非常に大きいのではないでしょうか?
「我々はできる」「あなたならできる」というニュアンスで話をするリーダーと「我々では・・・」「あなたでは・・・」というニュアンスで話をするリーダーでは知らぬ間に、組織全体の自意識そのものが変わってしまいます。
「できる・良くなる」薬を飲ませ続けることと、「できない・悪くなる」薬を飲ませ続けることの違いのようなものです。
我々は身近な存在、それも上司や責任者から知らず知らずのうちに、(その中身に根拠が無くとも)言葉という薬を耳から飲まされてしまいます。
その自覚をリーダーはもちろん、組織の全員が持ち、お互いと関わり合うことで、よい組織風土が形成されるのだと思います。
組織で交される言葉を薬に見立てて注意深く観察してみて下さい。
どんな薬が飛び交っているでしょうか。
存在するとはどういうことか?
哲学的なタイトルですが、「存在する」とはどういうことでしょうか?
手に取って触れられるということでしょうか?
確信を持って知っているということでしょうか?
知識には3種類あると言われています。
1.知っていること
2.知らないことを知っていること
3.知らないことすら知らないこと
私は「存在すること」とは1と2の状態にあることであると思っています。
知っていることだろうが、知らないことであろうが、そういうモノやコトが「ある」と信じ込んでいる状態です。
結局、「存在する」とは、それがあるという思い込みに過ぎません。
触れられるとか、テレビで見たとか、人から聞いたとか、個々人により思い込める基準には差があるでしょうが、思い込みに過ぎません。
では、「今のこと」や、「過去のこと」について思い込み、存在があるとするならば、「未来について思い込んでいる」ことは存在しているのでしょうか?
難しい問いではないでしょうか?
人により感じ方は様々ですし、もちろん答えはありません。
しかし、「存在する」かのごとく、「未来について思い込んでいる」人はおかしな人でしょうか?
私はそうは思いません。
私はそうは思いません。
「ポジティブな思い込み」や「ネガティブな思い込み」を、ありありと存在するほどにイメージできるとするならば、きっと「ポジティブな思い込み」を存在させることができる人は、明るく楽しい人生を体感できるのではないかと思います。
自分の想いは自分次第です。